OB会 土曜市

2014年6月25日更新

ケアセンターふらっとでは、身体障害と高次脳機能障害を負いながら新しい生活を組み立てるきっかけを探している。何をどのようにすれば…?そんな方々に、フィジカル(体力)トレーニングを基本に、様々な人や物、時間との関わりの中から、したいこと、可能性を共に模索、時に提案し新たな暮らしへの準備を1年半の有期限で提供している。「自立機能訓練事業」も開始して7年が経つ。

 今日も土曜市(自立機能訓練事業参加メンバーが地域にむけてオリジナル商品、繋がりのあるお店の品等を販売。毎月最終土曜日開催)に事業を修了した面々が集まる。
「どう?仕事」「太ったんじゃない?」「ヤバイヨ、再発」「そうなんだよ」「社食?」
「弁当350円」「質悪いんじゃないの?」「そうかなー」「そうだよ」一度は瀕死の重傷だった面々。まずお互いの身体を案じる。「ねー給料安いよ」「障害者雇用だからがまんするのかな?子どもまだ大学でさ、厳しいんだ」「そうだよなー」「どうなの?僕たちの給料が安いっていう現実は?」と鋭い質問が職員に向けられる。「今の現役メンバーで復職希望の人いるの?なんか役に立つこと教えるよ」と今度は現役メンバーを案じる。
 ついこの間まで、我が身のことで精いっぱい。職に戻れるのか、見つけられるのか、仕事がいつまで続けられるのか?不安だらけで、それでもケアセンターふらっと修了を背に、背筋をぴんと伸ばして旅立った面々。人一倍苦しい経験を経たからこそ、優しく、仲間を案じる。月に一度の土曜市は、大切なOB会になっている。働く場こそ違えども、何よりも大切な仲間に会える1日だ。

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