映画「江里はみんなと生きていく」 ポレポレ東中野
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「生まれた瞬間から、 愛のかたまりだった・・・母と娘、 その仲間たちが織り成す日々の営み」
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西田江里さん―生まれも育ちも千葉県浦安。 オシャレと絵を 描くのが大好きな22歳です。 重い障害を持つ江里さんは、母・良枝 さんと自宅で暮らしています。24時間365日の介助が必要で、家族 だけで命を守ることができません。 日常を支えているのはケアスタッフ。 車いすを押してもらって買い物に行ったり、リサイクルショップで一緒に働いたり、 外食したりと、楽しくも忙しい毎日を送っています。
そんな江里さんにカメラが密着。 12年という撮影期間のなかで、 様々な出来事が 起こります。気管切開して人工呼吸器を装着するか否かの選択を迫られたり、母 から自立してひとり暮らしを始めたり楽しい暮らしぶりだけではなく、医療的 ケアが必要になっていく不安や葛藤も映し出していきます。 さらに、 新米だった ケアスタッフも成長し、結婚・出産という人生の転機にも立ち会います。
長い時間を共有するなかで、単にケアをする・されるといった立場をこえて、 ともに生きる関係性を育んでいく江里さんと仲間たち。一人一人の いくつもの人生の局面をあたたかい眼差しで映像にとどめ、 その営みに生きる希望を見出したドキュメンタリーです。
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命をつないで、たくさんの記憶を分かち合う。 江里さんの家に遊びにきた小学校の 同級生の一人が口にした「ここは極楽」 という 言葉が響く。 江里さんのまわりに自ずと発生し、 受け継がれるコミュニティは、 孤立が蔓延する現代社会にとっての希望だ。
熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター教授)
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障害が重く、 医療的ケアも欠かせない江里さんが 普通学級で学び、地域で一人暮らしをする。 それぞれの場面でクラスメイトが、 専門のヘルパーさんが江里さんに深く関わる。 江里さんはみんなに囲まれ、 みんなと生きていく。 映画を観て得られるのは感動ではなく共感である。 いいないいな、こういう地域って素敵だな。
浅野史郎(元宮城県知事/元慶應義塾大学教授)
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江里はみんなと生きていく
監督 寺田靖範『妻はフィリピーナ』『もっこす元気な愛』
元気いっぱい 10月26日 土 ロードショー!! 全国共通鑑賞券 (1,300円・税込/ 当日一般1,900円のところ) 販売中!
ポレポレ東中野 03-3371-0088
JR東中野駅西口改札北側出口より徒歩1分
都営大江戸線A1出口より徒歩1分