ふらっと暦 卯月

2025年4月15日更新

一度退所したふらっとを、体験を経て昨年から再利用し始めた。

前に来ていた頃のことは、苦しくて大変だったことしか覚えていなくて、あの人もこの人もきっと近くにいたはずで、すごくお世話になったはずなのに思い出せず申し訳ない。他の人の記憶の中にいる自分に驚くこともある。

あの頃、高次脳機能障害が何か知らなくて自分は何も出来なくなったんだと思い込んでいた。同じ障害がある仲間との交流は学びがもらえる。ここで色々な人の話を聞くのが楽しいし全てがリハビリになる。

今は仕事がしたい。経済的なこともあるけれど、自分でも役に立てることがあるかもと、頑張っている仲間に出会ってわかった。

私はとても恵まれていると今は分かるし幸せ。なんていうか「ほほえみの気持ち」です。

自分がもし誰かの役に立てるなら嬉しい。相手も喜んでくれて自分も嬉しいから。これからは自分にも出来ることを探したい。

二〇二五年四月
ふらっとメンバー

(「ふらっと暦」は、利用者の方々の毎日を写真と文章でふりかえる施設内広報誌で、題字は利用者の方の自筆です。表紙のみHPに掲載しています。)