ふらっと暦 師走
実家での独り暮らしも長くなった。一人は自由だ。
趣味のアクセサリー作り。パーツを買いに行くのは新宿のお店だったけれど、なくなってしまって、今は渋谷駅の十一階にあるお店に行く。好きな映画も買い物も一人で行く。
久しぶりにアクセサリーを「ココカラ。」で売ることになった。私のものだけを売るのはなんだか申し訳ない気がしてしまう。まさに売るほど作っているけれど、アクセサリー作りは、自分にとって何なのか、今も正直よくわからない感じ。本当のことを言と、「止めてもいいよ」と言われたら「はい、わかりました」って言ってしまいそう。
元々アクセサリーが好きで、誰かに「自分で作ってみたら?」と言われてやってみた。今も見るのも着けるのも好きだけれど、作るのは、よくわからないのだ。何かしなくちゃと思う今の「何か」が、アクセサリーなだけもしれないと思う。
でも、もし、誰かが私のアクセサリーを気に入ってくれて「作ってほしい」って言われたり、売っているものを「これをこうしたの、作ますか」とかオーダーされたりしたら、やりたい。
そして、いつか街で知らない人が、私が作ったアクセサリーを身に着けて歩いているのを見かけたらと想像すると、嬉しいなあ。
ひとりは気楽だけど、やっぱり誰かと笑ったり喜んだりしたい。誰かが必ず周りにいて一人ぽっちにしてくれないふらっとがちょうどいい。
私のアクセサリー作りも、誰かの笑顔になるなら、やりたいことになるかもしれない。とりあえず、アクセサリーショップの名前を考えなくちゃかな。
二〇二五年一二月
(ふらっとメンバー)K.T
(「ふらっと暦」は、利用者の方々の毎日を写真と文章でふりかえる施設内広報誌で、題字は利用者の方の自筆です。表紙のみHPに掲載しています。)
























