繋がりに立つ「市」
また春が来た。ふらっとの暦も「春」満載の記事や写真が続く。恒例の自立機能訓練事業に参加しているメンバーによる「日曜市」が「土曜市」と曜日を移した。市が立つのは毎月月末の土曜日。
緑のテントを広げ、並ぶ物は、自分たちで作った木工製品や薫製チーズ、ウインナー等々。季節のジャム。最初は素敵なジャム作り名人、83歳のボランティアさんに教えていただいたことがきっかけで、パティシエボランティアの力が加わり更にぐんと味がプロに近付いている。川崎から犬クッキーを取り寄せているが、これは同じ脳損傷の後遺症である高次脳機能障害作業所《すてっぷナナ》の製品である。
近所からは「関口ベーカリー」というご夫婦で営んでいるそれはかわいいパン屋さんから焼き立てパンの参加。三宿の住宅街にある関口ベーカリーと出会ったのは、もう数年前になる。並ぶパンはどれも魅力的でつい買い過ぎてしまう。店先でふらっとのことをお話しすると「何でも協力しますよ!声をかけてください」と云ってくださったことをきっかけに、土曜市、エテ・マルシェ、おたがいさま等々と関口ベーカリーの出店がふらっとにやってきてくださる。もちろん多くのファンも連れて…。
街の繋がりは、何よりも顔の見える繋がりが魅力。今日も三軒茶屋の街角で声をかけたりかけられたり。「市」が立てば、近所の情報交換から生まれる、ささえあい…振り返ってみれば、こんなことは、はるか昔からしてきたことと改めて思う2012年初夏。
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