オーボエとピアノの音に。

2017年12月3日更新

ケアセンターふらっとでコンサートがあると聞いて行ってきました。

出演はオーボエのTomocaさんと、ピアノの太宰百合さん。ちょっと遅れて行ったんですが、ステージを見てみると、Kads Miidaさんのライブペインティングも。

オーボエのTomocaさんはバリ島⇔東京の二重生活で、ちょうど東京に来たタイミングでのコンサート。ピアノの太宰百合さんは東京を中心に、ジャズなどでも活躍されています。

インストのオリジナル曲が多かったでしょうか、オーボエの音色が生きるゆったりした曲から、ピアノのドライブ感でぐいぐい行く軽快な曲までさまざまですが、クラシックの基本がしっかりある二人の演奏はとてもしなやかで、音色の変化が豊かでした。

その人が見ている風景がそのまま音になるように、オーボエの音色は、やっぱり日本ではなくバリ島の風景でした。あちらはこういう感じなんだな、僕たちはいつもせかせかしているんだな、と思わされますし、逆にピアノはとても都会的で、スピード感と、たくさんの人々のなかで切磋琢磨して磨かれた音でした。ふらっとのクラビノーバでここまでできるのか!と驚きました。

ステージも照明もない場所ですが、プレイにゆるみがない良い緊張感で、ふらっとはいつになく引き締まった空気でした。お客さん・場所・環境がどうであれ、いつも通り、誰に対しても対等な目線の二人。そんな真摯な人柄がうかがえる、いいコンサートでした。

(新美)