ふらっと暦 神無月

2025年10月6日更新

ふらっとに来ることは、今はルーティンになった。
仕事は携帯電話の開発をしていた。
中学で初めてバンドを組んでから、高校・大学とずっと音楽を続けてきた。中学からの同級生とのツインギターのバンド。エレキギターで、歌謡曲や当時全盛だったュージョンをやっていた。

お気に入りのギタリストは、今剛/高中正義/カシオペア/T-SQUAREなど。海外ではエリッククラプトンが好き。

その時々、いくつもバンドを組み、主に都内でライブ活動もしていた。最後のバンドの名前は「摩天楼」。その頃のメンバーとは最近は演奏していないが、やると言えばすぐやるだろうと思う。妻もボーカルをやっていたが、子どもは二人ともなぜか音楽はしない。

演奏するときの気持ちよさは、色々な不安を忘れさせてくれると思う。上手い下手は関係ない。コロナ禍、不要不急と言われたが、そういう時こそ音楽があるといい。

ふらっとに自分のギターを一本置いている。自らバンドを組もうと言い出すのは難しいけれど、ふらっとでも誰かがバンドを組むとなって、ギター弾いてくれない?と言われたりしたら出来るかも。

病気になっても、あまり変っていないような気がしている。これからどうなるのか、不安はある。やりたいことは見つかっていない。以前と生活は変ったけれど、だからこそ、変らないこともわかってくる。音楽は、変らないなと思う。

二〇二五年十月
(ふらっとメンバー)M.N

(「ふらっと暦」は、利用者の方々の毎日を写真と文章でふりかえる施設内広報誌で、題字は利用者の方の自筆です。表紙のみHPに掲載しています。)